定年マジカ?のブログ

日々思うこと、愚痴、志、悟りを語り共有する。

申告敬遠

ご存じだろうか?プロ野球が取り入れた新しいルール。守る側が戦略上、今の打者と対戦するより次の打者と対戦するほうがリスクが小さいと判断した時、意図的に今の打者をフォアボールとするのが敬遠という戦法。しかし、何事も合理的が良いとされる時代、それだったら投手がわざわざ4球も投げてその時間を使うよりも「敬遠」と申告すれば、1球も投げることなく敬遠が成立し、今の打者は1塁へ進む。投手は4球投げなくて楽だし、その4球投げる時間を短縮できるなど良いことずくめに聞こえる。が、しかしだ、かつて阪神の新庄はこの敬遠を成立させるための打ちにくいボールを打ちに行って見事にタイムリーヒットを打った。ほかにも敬遠する球が大きく外れて暴投になり、その結果3塁ランナーが生還、決勝点になったなど、敬遠も野球のプレイの一つなのだ。申告敬遠はそんなドラマをなくす改悪のルールだ。指名打者制だって投手が打席に立たないのは合理的かもしれないが、攻撃のチャンスの場合、好投している投手に代打を出すかどうか悩むのも野球の戦略の一つだしドラマチックな場面になる。合理的なことばかりで世知辛い時代だ。